あけましておめでとうございます。
昨年は多くの皆さんにTIM★CUBAに来ていただきまして
ありがとうございました。
おかげさまで、ティンクーバは丸10年を通過し、11年目に
突入しました。これも皆さんの支持あってこそ、
2011年も宜しくお願いします。
さて、毎年恒例となったTCC FUKUDA による
キューバ音楽の 2010 年ベストの発表です。
まずは、キューバ国外のTIMBAから。
2010年は11月から12月にかけて
マイアミ系ティンバが3枚リリースされました。
その中でNO1といえるのはSix Son。
6人という小編成でSONが入ったバンド名なので
トラディショナル・ソンのバンドかと思いきや、これが強力なティンバ。
リーダーのパーカッションとベースのアンサンブルが素晴らしく、
かなりの腕きき。ホーンがやや薄いですが、女性ボーカルは標準以上。
ヨーロピアン・ティンバ・グループのLatin Dance Bandに似た
サウンドカラーといえる新バンドです。
NO2は、Cuban Timba All Stars。
パウロFGのバンドにいたコンゲーロが
マイアミのキューバ人ミュージシャンを集めて作ったバンドで、
ティエンポ・リブレがブレイクしていた3~4年前から
話題になっていました。当初は、バンボレオのボーカル、ヨルダミスが
在籍していましたが、本CDではすでにメンバーではないようです。
満を持してのファースト・アルバムは、オーソドックスなキューバン。
コネクシオン・サルセーラに似ているところがあるので、2000年頃の
ティンバが好きな人は、懐かしさとともに楽しめるサウンドです。
そして最後NO3は、Pedorito Calvo JR。
元バンバンの看板歌手の父親譲りかと思いきや甘いボーカルが売り。
しばらくは、その父親のバンドでリードボーカルをとっていましたが、
マイアミに拠点を移してのソロ・デビューです。
CD全般のアレンジはおとなしめのマイアミ・サルサ仕様ですが、
ティンバになるとやはりキューバ節が炸裂。
曲を自分で書いているようなので、いいアレンジャーがつけば
マイアミで面白い存在になるかもしれません。
これらの3作は、今やティンバがマイアミやヨーロッパで
必要とされている音になっていることを
証明するかのような内容でした。
(福田カズノブ)
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