黒川博行 著
「後妻業」 拝読。
こないだ出版されたばかりだと
思ったけど
もう8刷りだって。
2014年、下半期の
仰天ニュースとして
京都連続毒殺事件は
語り継がれる気がするけど
ほんとうにこんなことって
出来るのかな? と
報道を見て思いました。
結婚相手を
次々に殺して、財産を
公正証書というかたちで
奪い取る。
それが若い女性ならともかく
60歳とか70歳の人が
やっていたわけだからね。
けれど
この「後妻業」を読んで
なーるほど!!
この仕組みなら可能だね、と
納得。
老人相手の
結婚紹介業をやっている人間と
法律に詳しい人間が
背後にいれば
「女を武器に」このような
「後妻業」をすることが
出来るのだなあ・・・しかも
作者の黒川氏によると
実際の取材により(新聞を騒がせている
あの事件とは
また別の事例)この小説を
書き上げたというから
珍しい話ではないともいえる。
黒川氏の小説はこれしか
読んだことないんですけど
「後妻業」はより大阪弁の
テンポがいいように感じます。
会話のスピード感で
ぐっと盛り上がる小説。
(DJ KAZURU)
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