ダニー・ロサーダ、2000年ソロ作。
DJイベント・ティン☆クーバを「六本木HEAT」でスタートしたころ手に入れ、当時ヘビィ・ローテーションしていたものです。
彼は、この作品を出す前には、コネクシオン・サルセーラというハバナの中堅サルサ・バンドにボーカリスト&ライターとして加入しており、1994年にファーストアルバム、1997年にセカンドアルバムを発表しています。このバンドのリーダーではなかったのですが、メイン・ライターとして作曲をほとんど担当し、事実上彼のバンドだったといえる状態でした。
その実績からか、キューバ音楽界で人気NO1のダビ・カルサード率いるチャランガ・アバネーラ(ハード・サルサ、現在はティンバと呼ばれているコンテンポラリー・キューバンを代表的するバンド)のボーカリストに大抜擢。チャランガ・アバネーラの5作目に数えられる作品「Tremendo Delirio」はダニー・ロサーダが素晴らしい楽曲も数多く提供し、傑作アルバムになりました。
その後、チャランガ・アバネーラはリーダーのダビを残しメンバー大半が脱退、チャランガ・フォレベルを立ち上げるのですが、ダニー・ロサーダとピアノ奏者のファン・カルロス・ゴンザレスは「ダニー・ロサーダ・イ・ス・ティンバ・クバーナ」を結成することになります。
そして、2000年にこの作品をリリース。印象的なピアノの旋律で始まる3曲目をはじめ、メロディとリズムが一体となった曲調とハスキーで個性的な彼のボーカルは他のバンドにはない魅力があり、ティンバ・スタイルのCDの中でも、まさに名盤といえる内容です。
(福田カズノブ ★ 2004/12/13)
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