これ、本当にタイトルが「つづく」でいいの? なんで突然日本語?? よく分からないのですが、そのことに象徴されるように 自由奔放なミクスチャー感覚に溢れた作品です。
ベネズエラのバンドということですが 当時の活動拠点はN.Y. GUACO然り、この国はたまに とんでもない発想を持つミュージシャンを 輩出する運命を背負っているようです。
スカ・クンビア・ファンク・アフリカン ・ラテン・フレンチ・レゲエ。。。 ざっとタイトルを見回しただけでも、これらの音が 入り乱れていると想像できるのですが、そういったジャンルを 単純に取り入れているというに、留まっていないのが このバンドの空恐ろしいところです。
ラテン・ルーツの人がN.Y.に出てきたからというだけで こんな作品を生み落とせるものではないです。
ラテン・ロックという言葉には収まりきれない内容。 どちらかといえば、ラテンとは反対の側面から 眺めるのが正解の作品かもしれません。
当然、 英語、スペイン語、といった言語の問題も 彼らにとっては、たいした壁ではないようなのです。 人々が、なぜかひっかかってしまう 垣根をやすやすと乗り越えて あまりにも、見事に 「俺の好きな音楽」全てを「俺の味」でまとめてしまった。 言ってしまえばそれだけのことながら ここに到達することの出来た人は どれくらいいるのでしょうか。
私のフェイバリット曲は ♯7「Melting Pot」 ですが アルバム全体がメルティング・ポットの様相を呈しています。 しかも、小難しいこと一切ナシで 音楽は、楽しむに尽きる、ということを 体現してくれています。 このユーモア感覚をきちんと備えているということが また、素晴らしく彼らの価値を高めている。
”Luaka Bop” は以前も紹介しました ロス・アミーゴス・インビジブレスをも、抱えていたレーベルですが 90年代後期、最も面白い音楽を発信していた レーベルのひとつです。 「きわめて現地的なラテン音楽」に親しんでいる耳にも 相当な刺激を与えてくれることでしょう。
(DJ KAZURU ★ 2005/12/05)
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