とても優秀な、亡命キューバ人歌手。 といっても キューバの匂いを、あからさまには 感じさせないシンガーです。 Luis Enrique、Miles Peñaなどと やっていることは近いかもしれません。
おもに NYなどで活躍しているようですが 安定した歌いまわしは、非常に色気があり 細かな表現力、声の存在感からも 卓越した才能を感じます。 現役のラテン歌手の中でも トップ・クラスの実力であることは間違いありません。
実際のLIVE会場でも、その歌で 観客を魅了してしまうことはもちろん、 女性泣かせのパフォーマンスで 大いにセクシーさを発揮しているとか。 彼を「黒髪のリッキー・マーティン」と 評した人もいたくらいです。
本作品は サルサ・シンガーとしての レイ・ルイスの魅力にひたるには 充分のクオリティ。
♯4、♯5、♯8...個人的にも大好きな曲が たくさん入っておりますが 惜しむらくは、どの曲も 素材としてはけして悪くないのに 物足りなさが否めないということ。 キューバものに親しんでいる耳にしてみれば 悲しいかな アレンジに、若干のそっけなさを 感じてしまうのですね。
彼のように、芯はしっかりしつつも ロマンティックな要素の濃い 繊細なボーカル・ワークを、より厚みのある Groovy な サウンドで、高揚感を増してあげたならば どれほど、魅力的な音楽になることかと思います。
そんなことから、 DJイベントTIM★CUBAでは REMIXバージョンを制作し 使用しているのですが、 レイ・ルイスの豊かな歌と共に 踊るのはとても気持ちの良いものです。 「純正キューバ音楽」にはない 魅力があるといえましょう。
(DJ KAZURU ★ 2006/03/14)
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