Llegó Son Damas 071
Son Damas
1997 EUCD-4
1. Llegó Son Damas
2. Eso no va Conmigo
3. Que Pena me da
4. Y yo Quien Soy
5. Sere Tuya
6. Desde que te vi
7. 17 y 48
8. Un Pollito Pa' Elegua
9. Te Adorare mas
10. Pouporri de Musica Cubana
11. Corazon de Melon

本作がリリースされたのは1997年。
ティンバというジャンルが発生する以前で
サルサ・ドゥーラと呼ばれた音楽の
ひとつということになるでしょう。

それから約10年がたち
ティンバの名曲と呼べるものも多く登場し
シーンが一段落したいま
「ティンバ・クラシックス」なるものを
挙げるとしたら、このソン・ダマスのデビュー・アルバムを
はずすわけにはいきません。

女性のみのオルケスタ。
可愛らしくもありながら、音は極めて骨太。
はでやかな音作りがとても素敵です。
更に限定して言うならば
♯4、これこそティンバ・クラシックの名に
相応しい名曲なのです。
印象的なイントロ、可憐な女心を
歌い綴る前半部分、そして
うって変わったように中盤で
一気にGroovyに変化するテンション。
後半部分にいたっては、誰もが
腰を揺さぶらずにはいられなくなる
うねりの詰まったアレンジです。

名プロデューサー、ホセ・ルイス・コルテスや
クリマックスのヒラルド・ピロートの手が
入っているときかされれば、納得の仕上がりでしょうが
彼女達の技量もなかなかのものだと思うのです。

どの国のアーティストも考え付かないような
アイディアで、進化していった
来るべきティンバ時代の幕開けを感じさせるものが
この作品にはあります。
ソン・ダマス時代は来日公演も行ったものの
国内外ともに、その評価が
大きく化けていったということはありませんでした。
しかし、この一枚に限っていえば間違いなく
相当、魅力のある作品です。

なお、日本盤リリースにあたり
「朝まで踊って!」なる邦題がつけられています。

(DJ KAZURU ★ 2006/04/10)

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