NIGHT RAIDER 076
SONORA PONCEÑA
1981 JMIS 1079 INCA RECORDS
1. Ramona
2. Caballo Viejo
3. A Lo Mejor
4. Borrachera
5. Algo Facil / Something Easy
6. Umi-Layé
7. Nada Para Ti
8. Cuestiones De Amor


ソノーラ・ポンセーニャに関しては
私が語りつくせるものでもないし
また、これだけ活動歴がながいと
時代によっては、音楽スタイルも
変化があって当然。
今回は、1981 年の作品を紹介させていただきます。
なぜなら
私が推す、ソノーラ・ポンセーニャは
圧倒的に、1980 年前後だから。

♯1 のイントロ部分だけで
「かーっ、超COOOOOL!!!」 と叫びたくなる
本作はもちろん、いいのですが
1981 年の ”Unchained Force” ( JMIS 1077 INCA )
も甲乙つけがたい魅力にあふれています。
ジャズの名曲 を取り上げた Nica's Dream なんて
いつ聴いても泣きそうなくらい良い
( なぜ、”Night Raider ” のほうを
選んだかといえば、♯8 がアダルベルト・アルバレスの
有名曲でありまして、ここをお読みのキューバ音楽ファンには
馴染むかな、というくらいの理由です。どちらも
お持ちでない方は、手に入りやすいほうを
お求め下さいませ)。

どの曲を聴いても
パポ・ルカのピアノが魅力的で
それが、このバンドの特色であるわけです。
まずは上品。
けして
ガシャガシャ主張して弾くわけではないのに
聴き手の心、ど真ん中を貫く音を出します。

そんな演奏者が中心になっているからか
ソノーラ・ポンセーニャには
ものすごく色気があるのですね。
それも
ねっとりしている色気でなくて
乾いた音にのって出てくる色気。
これが同時期のキューバ音楽だと
もっと湿度が高い。土着っぽいっていうか。

私が、ラテン・ラウンジな
DJをするときに、欠かせないと思うのが
まさに
♯5 のようなグルーヴです。
トランペッター Dave Burns の曲ですが
美しすぎるメロディに、魅惑的なベースライン
もちろん、冴え渡るピアノ、で
全体的に、すごく洗練されたムード。

これは、レア・グルーヴ的見地からも
最高の一曲かと思われます。

というか、レア・グルーヴな人々の方が
こういった音を敏感に扱っているやも知れませんね。
大人の恋愛小説のように
複雑で美しい世界に誘ってくれる
音楽がここにはあります。

(DJ KAZURU ★ 2006/05/15)

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