エクアドル出身の Alex Alvear なるベーシストにしてボーカリストが 作曲、アレンジも担っており 中心人物となっていますが、 NYを拠点とするミュージシャン集団で、 各人のルーツはさまざまのようです。
一言であらわせば ラテン・ジャズ。 しかし、一般に想像されるような ラテンがかったジャズという 範疇に留まるものではなく テクニックをメンバー間で 見せ付けあっているようなものでもなく もっとアフロな部分に踏み込んだ 進化系のラテン・ジャズとでもいいましょうか シーンに刺激を与えただろうな、と思わせる 興味深いサウンドを繰り広げています。
アフロ、ラテンとくると どうしてもそこは、土着な空気が 生まれてしまうものですが アフロ・ビートの良さを 損なわないまま 都会的な洗練というものに向かい 結果的に 随分とお洒落さをかもし出す位置に 落ち着いたバンドなのです。 伝統的なものから発想を得ても 着地点は相当未来だった、そんな感じ。
ユニークなボーカルですが サックスの入り方なぞ なかなかにセクシーで、大人向きの 一枚といえるでしょう。 要所要所でセンスのよさというか 「心得ている」印象をうけます。
特に、「夜ジャズ」ならぬ 「夜ラテン」という感じの ♯8がお気に入りです。 ここでは女性ボーカリストが起用されていますが ラテンとか、アフロとか そういったこと関係なしに惹きつけられる 魅惑の一曲と思っています。
(DJ KAZURU ★ 2006/06/26)
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