エウロトロピカルといえば ティンバの名だたるバンドをいくつも抱える 愛好家にはたまらないレコード会社ですが、その会社主催の LIVEが2枚組の充実したアルバムとなって残されています。
1997年5月に行われたものの録音ということだから エウロトロピカル系統のバンドに限られるとしても ちょうど10年前のキューバを代表するバンドの 演奏ということになるでしょう。
ものすごい白熱ぶり。
マノリートにクリマックス、サブロスラ・ビバ(このバンドは 公式にはアルバムを一枚出したきりです。が、とても その域ではない演奏です)は 特に。
思わず前のめりになって カラダがビートを刻みださずにはいられません。 これがキューバ音楽の真髄となる グルーヴそのものであると。
これ以降の世代もティンバに端を発し 更に色々なジャンルの音楽をミックスしていくわけですが このクオリティに比べたら何ということはない、そんな気さえします。
こうした一時代を築き上げたアーティストもレーベルも 誇って然るべきです。
10年前、確かにこれは他の音楽をもって 替えがたい、何かを孕んでいると思って自らの耳を喜ばせていました。 今も同じなのかも知れません。
なお、本作品には映像版も発売されていまして VHSの体裁でのみ販売されたかと思います。 内容はほぼ同様で、素晴らしいです。 とても勢いのあるクリマックスやすぐれたカンタンテを擁していた頃の マノリート・イ・ス・トラブーコの演奏を拝見できます。
(DJ KAZURU ★ 2007/04/09)
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