SUITE ESPAGNOLE latin japanese classics 132
V.A.
2005 fania 814
1. Barrio(geraldo rivera's narration)
2. Azucar en Nueva York(pete bonet & louie ramirez)
3. Raro Y Sabroso Montuno(latin tempo)
4. Que Se Vaya(charlie palmieri)
5. Dime Si Te Gusta(tito allen)
6. Latin New York(louie ramirez)
7. Que Se Sepa(Roberto Roena)
8. Martinez(monguito santamaria)
9. Black Brothers(tito puente)
10. Deep(quetcy alma)
11. Morris Park(lennni sesar)
12. Joe Cuba's Latin Hustle(joe cuba)
13. Barrio Nuevo(louie ramirez)
14. Llegaras(tito allen)
15. The Return Of Cochise(lennni sesar)
16. Que Sabroso(jimmy sabater)

この記載ですと2005年に編まれたもののように思ってしまいますが
実際には「SUITE ESPANOLE 3」のタイトルで1995年にリリースされたものと
全くの同内容です。
当レビュー「音盤の海♯19」でも同シリーズの「4」を取り上げましたが
本作品はその「3」としてリリースされ、アナログ盤なども大変な人気が出た
コンピレーションです。

全部で7枚リリースされた「SUITE〜」シリーズにおいても
かなり聴き応えのある一枚でしょう。
例えばティト・プエンテの華麗なる音楽人生に殆ど興味を持たない
私にとっても、♯9を耳にすれば「なんてお洒落さんなんだ!」と
思わざるをえないわけです。

で、これをコンパイルした内海イズル氏がコメントしてもいるように
「デスカルガ集ではなく、70年代のちょっとjazzの香りがするサルサと
ヒップなラテン・ファンク」を中心に構成されています。
収録作品すべてに共通するところですが
この時代特有のブリブリ感、疾走感、演奏は実にクール。

めぐりめぐってFANIAから
latin japanese classics なるタイトルで再リリースされるとは
なんとも不可思議な逆転現象です。
10年たっても内海氏以上にセンスの良い人間が現れなかったと
いうことでしょうか。
実際、氏のセレクトはLATINを真っ向から捉える潔さと
それをクールに組み立てようとする努力が感じられます。

私はラテン音楽の素晴らしさがすべてここに凝縮されているなどとは
思いませんが、ラテンの魅力のある側面をこの時代の音楽が担っていることには
目を背けようもありません。
それを示しうる一枚としては完璧に近いセレクションです。

しかし、このタイトルですと、当ディスク・レビュー
♯72「黄金のニューリズム」に収録されている
楽曲群をむしろ髣髴とさせる感じですね。
どうもこれはいただけません。

(DJ KAZURU ★ 2007/06/18)

▲INDEX

 

本サイトに掲載されている画像・文章等、全ての内容の無断転載を禁止します。
Copyright © 2007 TimCuba All Rights Reserved.
No reproduction or republication without written permission.

TIMCUBA