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1, Cuando Nadie Me Ve 2, Hay Un Universo De Paquenas Cosas 3, Quisiera Ser 4, Llega, Llego Soledad 6, El alma Al Aire 7, Me Ire 5:58 8,Hicimos Un Trato 9, Tiene Que Ser Pecado 10, Silencio
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良質のアルバムをいくつも製作しているサンスですので 難しいところですけれど、名曲にカテゴライズされるような曲の多さ、 歌唱の安定ぶり、全体の構成の美しさから言っても本作品は 間違いのない一枚、ということになるでしょう。 爽やかなギターを前面に押し出したバックトラックも 彼の歌声を引き立てるぎりぎりの厚みで バランス最高だと思います。
2000年にリリースされたこの6枚目のオリジナルアルバムは デビュー盤と聴き比べれば驚くくらい成長の跡が見られます。 もちろん彼の天賦の才はデビューのときも現在もほぼ変わらぬ輝きを 放ってはいるのですが、特に歌唱の面では美しさが格段に違います。
♯1、言わずと知れた名曲中の名曲。 アンプラグド・アルバムでも一曲目を飾っているこの曲は サンスの美点が「全部盛り」状態でありまして、聴く者の 耳だけでなく心を引き込む名作です。
個人的には♯3、♯6、♯9あたりがツボですけれど どの曲も洩れなくサンスの世界観(所謂切ない、に代表される)に浸れます。 切ないとは言っても彼の場合、いわゆるラテン的センティミエントとは 一線を画す哲学が垣間見えるところが面白いと思います。 スペイン人ですから中南米のラテンでもなく、白人のロックでもなく 黒人のソウルでもなく、しかしすべての要素に通ずる何かを 抱えているということはあるやも知れません。 例えばラテン音楽にまったく縁がないとしても ソウルバラードを好んで聴かれる方の何割かは、サンスが スペイン語で歌っている楽曲に惹かれることでしょう。 スペイン語で歌い続けているにも関わらず、トロピカル音楽としてではなく 世界中で彼の音楽が愛されていること とても納得がいくのです。
*最後にこっそり入っているシークレット・トラックも お忘れなきように。
(DJ KAZURU ★ 2007/09/13)
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