dj kazuru
幸田文展二回目
幸田文展二回目…というのも孫の青木奈緒によるギャラリートークがあると知って再び参上。
まず美しい江戸の喋り方に驚きました「が」の発音が特に。
京都の吉岡さんで染めたという刈安の着物に幸田文全集に本人がサインしてる時の帯を合わせて、煉瓦色の帯締めでいらっしゃいました。
..
幸田家のきもの
幸田文がいかに孫へ着物の真髄を伝えたか、がつぶさに分かる本です。
6歳の時に絹物なのかウールなのか選択させられたことで着物人生が動き出す。
地味ごのみの印象がある幸田文も、孫娘には華やかで色とりどりの着物を選んでおり、その時時のふさわしさを重んじた人なんだなあ、とわかります。
..
二子玉川のアトリエ
二子玉川へ草履を誂えに。
モダン着物の梅屋さんのアトリエを訪問。
その前に波乃久里子の蕎麦屋で腹ごしらえしたのですが、私が座った席には勘三郎の茄子の色紙が飾ってあった。
「銀太郎さんおたのみ申す」にもあるエピソード!
本当に色紙にサイン代わりの茄子を..
東京の劇場
国立劇場が建つにあたって昭和11年から有識者が声は上げたけれど戦局が変わってて頓挫したとか事情が建設が決まる前にも紆余曲折色々あったことなどよくわかる記事。
最後に児玉竜一氏は
「あの人が言うなら聞いてみようとなる文化全般への発言力のある人がいない」
と言っているがそのと..
「時間をかけた勉強は贅沢」
コロンビアエナメルの小さめカップ。
ふちどりのグリーンがお洒落。
・・・
鳥羽和久 著「学びがわからなくなったときに読む本」拝読。
私は学びがわからなくなることって無いんだけど、作家として少々気になっている千葉雅也が対談相手の一人だったので読んでみました。
..
ダウントン・アビーのコスチューム
ダウントン・アビーという英国貴族一家を描いたドラマがあるのですが、その衣装に特化した豪華本。
「ダウントン・アビーのコスチューム」by エマ・マリオット
さすが7千円ごえの大きさ。内容も充実。大きすぎて読みづらいー。
ドラマ初回に描かれた1912年のイギリスはコル..
ソフィアの災難
難しい難しいと言われているブラジルの女性作家クラリッセ・リスペクトル。
学校の先生にこじらせ愛をぶつける少女の煩悶を書いた表題作ほか少し読みましたがやはり難しかった。
翻訳の問題もあるのかな。
自分はちょっとしたニュアンスが気になる人なので翻訳次第というところもあります。..
自分の袖を嬉しく左見右見
青木奈緒 著「誰が袖 わが袖」拝読。
青木氏が普段着から高級品まで、着物の作り手のもとを訪問して、それぞれの着物の面白さに迫っています。
これは大好きな伊勢木綿の工房。
私が愛用している麻着物、新之助上布の作り手である大西實氏の滋賀の工房も取材対象..
新聞小説
この10月いっぱいまで半年間朝日新聞で連載していた湊かなえの「C線上のアリア」が終わってしまいました。
人気作家ではあるけれどさほど気に留めてなかった著者ですが新聞小説らしい盛り上げ方もうまくついついひきこまれた連載でした。
中年になった女が10歳代を過ごした街に戻り認知症にな..
たいこもちの遺言
「幇間の遺言」悠玄亭玉介が晩年入院してその頃に聞き書きされたものです。
幇間こそ完全に絶滅した存在で令和も一応見番に登録された幇間はいるようですが、なにせ幇間を必要とする人たちがいない。
これは江戸の名残を知り芸者、花街の隆盛を知り真の遊び人たちのお供をして回った最後の目撃者の..