dj FUKUDA
これから聴くティンバ 4 Paulo FG
日本にティンバが本格的に紹介されたのは、作家村上龍がキューバ音楽にはまり、バンドを日本に招聘しだした1990年代前半。NGラ・バンダの2回目の来日時に前座として来たパウリートは、ハウステンボスと渋谷でライブを行いました。
私が初めてティンバを生で観たのはこのパウリートの渋谷ライブ。CDで楽曲..
これから聴くティンバ 3 David Alvarez「Mundo Loco」
音楽に限らずその歴史を語るときは、起源から始まり発展していく過程に重点が置かれ、現在に近づくにしたがって大雑把になっていくものです。この企画はそれを補完するために、1990年以降30年間のキューバ音楽にスポットをあてたものとなっています。1990年以前の音楽は他の優れた評論がありますので、..
これから聴くティンバ2 Charanga Habanera「Nube Pasajera」
リゾート地モナコでキューバの伝統的な音楽を演奏していたCharanga HabaneraはNG La Bandaの音楽に刺激を受けキューバに戻り変身。それまでのスーツ姿をラフなスタイルにして、歌詞はスラング満載に、音楽はソンにソウルやファンクを融合させることに成功。さらにステージでは演奏者..
これから聴くティンバ1 NG La Banda「Necesito Una Amiga」
「これから聴くティンバ」という記事を某機関誌に連載していました。キューバ音楽はブエナビスタのようなソンが主流という見方は、日本の音楽業界や各種音楽ファンですら共通認識になっていますが、これを打ち破ろうとした企画です。文章以外に、参考として音や映像を加えていました。今回これを加筆修正して、観葉音楽に..
キューバ音楽とは②
「キューバ音楽は一言でいうとどういう音楽なのですか?」「キューバ音楽とサルサの違いは?」と問われることが今まで何度かありました。キューバ人が演奏しているものがキューバ音楽と言ってしまえばそれまでですが、音から区別して説明することは難しく、はっきりとした答えを見出すことができませんでした。前..
キューバ音楽とは①
前コラムでミュージシャンSingoの記事を取り上げましたが、何が良かったのか少し触れてみたいと思います。彼はその中で、『レゲトンの源流の一つでもある(プエルトリコの)プレーナは、キューバ由来のラテンとは異なり、1泊3泊の強拍にバスドラム的な低音が来るためいわゆる4つ打ち系のEDMと非常に相..
SiNGO「ラテン・ミュージックの現在」
パーカッション・マガジン復活第2号に掲載されている「ラテン・ミュージックの現在」という記事を読みました。執筆者は、Klimaxのピアニストとして3年間在籍し、現在はニューヨークを起点にして音楽活動をしている日本人のSiNGO。彼のことは20年ほど前に、ティンバ・バンドを結成して頑張っていた..
TIM★CUBAディスク大賞2023第1位
Manolito Simonet y Su Trabuco「Trabuco」昨年はマノリート・イ・ス・トラブーコにとって激震な年になりました。まず、長い間メインボーカルを務め、作曲でも貢献していたアマライがソロに。そしてアルバムリリース後のUSツアーでかなりのメンバーが離脱。それでも現在、..
TIM★CUBAディスク大賞2023第2位
Ricardo Amaray「No puedo más」中期マノリートの人気の立役者。特徴あるハスキーなボーカルは一声でマノリートだとわかるほど。さらに作曲能力ではマノリート・シモネーと同等かそれ以上のものを持っています。ここまで才能と人気、実績があるのでいつソロになってもおかしくなかった..
TIM★CUBAディスク大賞2023第3位
Ruben y Gabi「Ella Es」さて2023年のベスト3の発表です。総合的に考えてNO.1はマノリートのアルバム。NO.2はリカルド・アマライの一連のシングル。NO.3はRuben y Gabiのシングルとしました。EX.マノリート勢が全てを占める状態。マノリート・イス・トラブー..