ロス・バン・バンは、ティンバ時代のはるか以前1970年代から
キューバの国民的バンドとして愛されてきた存在です。
その歴史は60年代後半、
オルケスタ・レベのベーシストだったファン・フォルメルが、
メンバーのほとんどを引き連れて
新しいバンドを結成するという
ほぼ事件のようなところから始まります。
オルガンのプピ、アフロキューバンの打楽器の奏法を
ドラムスで実現したチャンギート、
後にNGラバンダを結成するホセ・ルイス・コルテスを擁し、
ロックのビートをキューバ音楽に融合したソンゴを開発。
様々な海外の音楽を取り入れて
新しいキューバ音楽を創るという点では
まさにティンバの最源流となるバンドの一つといえる存在です。
その後、メンバーチェンジを繰り返しながら、
時代を代表するヒット曲を次々に発表。
競争の激しいキューバ音楽界で失速せずに
今日までトップに君臨してきました。
映像は、マイアミでのライブ。
反カストロの拠点でキューバの国民的バンドが演奏する
というニュースは世界に走り、
歓迎派とボイコット派のやり取りが報道されたりしていました。
そんな緊張感の中で、
生のバンバンを観たいという在米キューバ人と
そこで演奏したいというバンバンの政治を超えた熱い思いが
会場で爆発したコンサートになりました。
画面には、今は亡き創設者のベーシストのファン・ フォルメルと、
脱退し自身のバンドで大活躍しているキーボード奏者プピ、
ソロになったボーカルの
ペドロ・カルボとマジートが映っています。
まさに黄金期 のバンバンといえるベストメンバーです。
曲は現在の看板ボーカリスト、ロベルトンがリードをとる
バンバン最大のヒット曲の一つ「Cabeza Mala」。
当時のティンバ系アレンジをバンバンが取り入れた傑作で、
サルサ・クラブでかけると、
ペア・ダンスもそっちのけにフロアが爆発し、
その中心でキューバ人達が踊り狂うという1曲です。
(福田カズノブ)
高崎のライブに行きました。ライブハウス。すごく空いていた。東京だと満員なのに。。。
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