2020.07
夏芙蓉、金色の小鳥
中上健次「奇蹟」拝読。
学生の時に読んで以来の再読だと思います。
「路地」というのは被差別部落を示していますがそこに「荒くれ」、つまりは極道者の男たちがおり、濃い血縁ゆえに運命が彩られているとでもいうように早死にする一統の物語です。
むせかえるような夏芙蓉の香り飴芋の煮詰..(2020.07.30 By dj kazuru Posted in: dj kazuru, Uncategorized)
伝奇文学
皆川博子 著「妖櫻記」拝読。
南北朝の争いにからめて女の情念を描いた時代物。
生傀儡、異形の猿楽師、戦闘集団、血統争い、と色々な要素がうごめくなかやはり女の執念がテーマとして大きく浮かび上がってきます。
懐妊した妾への嫉妬から拉致し殺害する冒頭部分から霊にとらわれ若い身空..(2020.07.27 By dj kazuru Posted in: dj kazuru, Uncategorized)
意義の消失
東銀座の名店「リール」が8月いっぱいで閉店になります。
思えばここのシェフとサーヴィスが銀座ミキモトのサロンにいたときからのお付き合いでした。
乳白色の真珠をモチーフにしたデセールに心つかまれ···
東銀座で「リール」と名乗ってからは季節が変わるごとに目にも麗しい..(2020.07.25 By dj kazuru Posted in: dj kazuru, Uncategorized)
麻の葉には魔除けの意味が
しばらく縫ってなかったマスク。
2月の上旬から5月くらいまでの間130枚くらい縫いましたかね~ボランティアでお分けしてたけどもういいかな···と。
ところが「布マスク」派に転向した人が多いようで「ずっと使ってます」「毎日洗って使ってます」というお言葉が返ってくるようになったので..(2020.07.22 By dj kazuru Posted in: dj kazuru, Uncategorized)
夢の味を知っている人
皆川博子 長編推理コレクション3「知床岬殺人事件」「相馬野馬追い殺人事件」拝読。
「ノベルス」という体裁の軽い内容の小説が流行っていた時期に編集者から
「新幹線に乗っている間の時間潰し的な」
「読み終えたら中身を忘れるような内容で」
「皆川さんが書きたいというものは..(2020.07.20 By dj kazuru Posted in: dj kazuru, Uncategorized)
花の呪縛を修羅と舞い
「赤江瀑の世界 花の呪縛を修羅と舞い」拝読。
短編、エッセイも掲載されてますが作品と作者のガイドという感じの本。
とにかく赤江瀑という作家が気になって仕方ないのだけど谷崎、泉鏡花、三島の系譜に連なると言われてる割には現在文庫はほとんど絶版だし気軽に入手できないものばかり。
..(2020.07.18 By dj kazuru Posted in: dj kazuru, Uncategorized)
小説を、臆せずにグルメになったり料理人になったりして味わい直したり、作り直してみよう
東京堂の企画「中上健次の本棚~物語/反物語をめぐる150冊」。
そもそもは1984年の企画、再度棚に再現してくれて感激です。
円地文子は二冊とも品切れマークで買えなかったけど、あれやこれやピックアップしてきました。
血縁の濃さをめぐる憎しみの物語、
披差別空..(2020.07.16 By dj kazuru Posted in: dj kazuru, Uncategorized)
陸軍二等兵比嘉真一、14才
吉村昭 著「殉国~陸軍二等兵比嘉真一」拝読。
沖縄では本土決戦となったので一般市民も戦争に巻き込まれたのは周知のことですが、幼い中学生が戦闘に兵隊として参加したことはあまり知られていない気がします。
中学生なのに兵士と同様に銃と手榴弾をもつことを強制させられた沖縄の男子。同世代..(2020.07.14 By dj kazuru Posted in: dj kazuru, Uncategorized)
新聞記者の電話取材
自分で自分に御中元。
国立博物館のコラボ菓子が素晴らしくて特に今シーズンこの缶は素敵。
北斎の「菊花に虻」。
こちらはすでに小さいサイズを持っていますが光琳の伊勢物語のあれ。
···
朝日新聞の記事について思うところあったのでメール送ったら、もうちょっ..(2020.07.13 By dj kazuru Posted in: dj kazuru, Uncategorized)
特別展きもの
「特別展きもの」を観に上野まで。
国立博物館の平成館で事前予約での開催となりました。
きものに関わる人すべてが待ち焦がれた展覧会です。
本来なら大勢がごったがえす展示に違いないのですがすいすい見れた点は良かったですね。
歴史をひもとく意味合いの貴重品から現代解釈の着..(2020.07.8 By dj kazuru Posted in: dj kazuru, Uncategorized)