紀伊國屋書店の
創業者の関連で
文士の直筆原稿が
集まっておりました。
新宿歴史博物館。
舟橋聖一が好きなので
主にそれを目当てに。
舟橋氏の時代だと
微妙に変体仮名の名残りもあって
興味深く拝見。
しかし
直筆原稿というのは
人柄がしのばれるものです。
これだけ丁寧な
筆跡ならば
いい加減な人物ではけして
なかろう、という
予測もつくし
とても個性的な
クセのある人は
性格も一筋縄では
いかなさそう。。。とか。
紀伊国屋さんが作っていた
ちょっとした
小説雑誌、みたいなのも展示されていました。
「本は定価販売で
割引が効かないから
お客様サービスとして
小冊子を作って配布していた」
らしいですが
これは最近までどこの出版社でも
やっていたよね。
続けているところもあるけど
殆ど「サービス」はやめたと思われます。
書店に行けば
人気作家もしばしば登場する
小冊子をタダでもらえて
実に嬉しい気持ちになったものですが
消費者のみなさんが
本を読まない、よしんば
読んでいるとしても
ネットで購入するから
出版社も書店も
サービスできる
余力などなくなるわな。。。
出版業界の台所事情。
もちろん察しはつく。だけど
私のように書店をうろうろしては
どっちゃり本を抱えて
レジに向かう人間としては
なんともさみしい感じ。
(DJ KAZURU)
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