皆川博子
コレクション。
また一冊買ってしまった・・・
書棚に余裕さえあれば
全巻揃えてもいい!!
能作品の
大胆なパスティーシュ
「変相能楽集」と
顔師(日本舞踊の公演などで
出演者の化粧を担当する人)を
主人公に据えた
連作ミステリーが中心の巻です。
「変相能楽集」に至っては
蝉丸、景清、二人静など
能作品の基本的な知識がないと
真の面白さには到達しにくいかも?
しかし、新しい物語としても
魅力的。
なんとなく気が向いて
ボーナストラック的に
おさめられてた
「青眉」を
音読してみたら
これが素晴らしく音に乗る。
皆川博子の作品は
朗読しても素晴らしく響くのです。
語調、語感、というものが
整っているのでしょう。
現在80歳代の皆川氏の
後継者的な作家の存在が
まるで見つからないのですが
日本文学の宝のような・・・と
感じ入ります。
歌舞伎にも大変おくわしい
皆川氏の作品に相応しく(?)
隈取の顔用パック。
「船弁慶」平知盛 亡霊の隈取を
選んでしまったと気づいたときは
もう顔に乗せてしまっていて
大変に縁起の悪い感じ・・・。
(DJ KAZURU)
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