本日のお茶請け
京都・亀屋良永の
甘いおせんべい。
老舗の和菓子屋で
よくみかけるよね、この
軽やか甘めのお菓子。
・・・
「逆髪」
富岡多恵子 著 拝読
能の「蝉丸」を
軸にした長編。
先日、皆川博子の
「蝉丸」パスティーシュを
読んだばかりですが、これは
まったく異なる試み。
それにしても
「狂女・逆髪(姉)」
と
「盲目・蝉丸(弟)」
という素材で
このアレンジ! 皆川氏も
富岡氏もすごいです・・・
帯に町田康の言葉が
引用されてあって
なぜここで町田康? という感じでしたが
読み進めるうちに
共通性が見えてきました。
ふとした瞬間に
物語が疾走して転がるように
なっていく、そして
狂気の世界がすぐ隣にあるような
異次元に飛ばされてしまったよな
不安定な心持ちにさせる
なんとも不思議な感覚。
日本の文学は面白いよ。
最近、再び
文学全集の売れ行きが
好調という話も聞きますが
古典の中にも
近現代の作品にも
読むべきものはまだまだある!
(DJ KAZURU)
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