藤城清治さんの影絵は
かなり幼少期から目にしていて
ずーっと心の中に
あったものだけど
先日
創作現場をテレビで見て
90歳の作家の命がけのような
創作の毎日に心ふるえました。
テレビでは
風の又三郎の文章を
盛り込んだ影絵の制作中でした。
現在
銀座の教文館で開催中の
作品展は
かなり充実。いろいろな時期の
作品があり、見ごたえすごい。
藤城氏にかかれば
銀座の街並みもこんなです。
夢の溢れる世界なんだけど
どこか、必ず
「おそろしさ」が感じられる。
人間の世界の
善と悪、裏と表、を
普遍的な美しさのなかで
あらわすんだよね。
驚いたのは
写真撮影OKでして、それは
影絵という作品の性質上
カメラ撮影に非常に適しているということ
また、
一部分をクローズアップして
撮影してもらえば
違う世界が生まれるだろう、という
藤城氏のご意見が反映されての
ことだそうです。
美しい風景をモチーフにしていた
氏が、原発災害後の福島で
デッサンしたという作品も。
結局、生命の力強さを感じ取ったという
言葉がたのもしい。
原爆ドームを描いたものにも
同じような希望が見て取れます。
広島赤十字病院。
童話「黒い蝶」は
基地に迷い込んだ少年が
砲撃訓練の炸裂をうけ
その死体の上で
蝶が舞う、という話。
こちらは40年ほど前の
「こびとと靴屋」
作品の濃密さについていけないので
再訪して
もう一度、ゆっくり見たいです。
(DJ KAZURU)
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