毎年恒例となったキューバ音楽の 2008 年ベストの発表です。
TCC FUKUDA の独断によるランキングですが、
少しでもキューバ音楽ファンの参考になれば幸いです。
それでは 2008 年度 1 位から 5 位まで。
選考基準は期待以上、驚き、勢いを重視しました。
まずトップ!第 1 位は KLIMAX 「 Solo Tu Y Yo 」
ティンバのサウンド・クリエーターの 1 人、ヒラルド・ピロートが
古臭いと感じるようになったティンバのアレンジを一掃し
進化を再スタートさせた傑作。
本国でのライブは人気がないという情報もありますが
CD の内容は素晴らしく、久々に感動を覚えました。
第2位はMAIKEL BLANCO Y SU SALSA MAYOR 「 Anda Y Pegate 」
世代交代の進まなかったティンバ・シーンでは
久々の A クラス入りの若手。
そのぶっちぎりのグルーヴは、ティンバが今でも最高のダンス・ミュージック
ということを示しました。勢いではNO.1。
第3位はISSAC DELGADO 「 Asi Soy 」
亡命第 2 作目。
前作ほどのインパクトや話題性には欠けるものの
やはり頭一つ抜けた好盤。
哀愁あるイサックの声がプエルトリコ・サルサに寄った音作りに
不思議にマッチしていてじっくり聴きこめる作品となっています。
第4位は MARACA 「 Lo Que Quiero es Fiesta!!! 」
ラテンジャズからソン、チャチャチャ、ティンバまで
全てのキューバ音楽をハイ・クオリティに演奏しています。
マラカの近作の中ではずば抜けてよい内容でした。
いよいよマラカはブエナビスタからイラケレまでを
まとめて継承する存在になりつつあるといえます。
第5位はANACAONA 「 No Lo Quedo Evitar 」
名門女性楽団がいきなりシーンのど真ん中のサウンドで復活した作品。
期待がなかった分、嬉しい驚きでした。
他のバンドもこういう復活を望んでしまいます。
( 福田カズノブ★2009/1/2)
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