ここまで 15 作品を取り上げてきましたが
2008 年度はまだ数多く聴いておくべき作品が
リリースされました。
まずは GARDI の 「 Lo Que Tu Que Rlas 」 から。
甘いボーカルはさしずめ
USのトロピカル・サルサのキューバ版。
曲の後半になると昔懐かしいキューバンの
定番アレンジが展開しますが、
古臭さはまったく感じさせません。
Gardi 好調です。
DANTES の初ソロ作 「 En Mi La Fe 」。
チャランガ・アバネーラを脱退してから
ヨーロッパで活動したりしていましたが
本家チャランガに返り咲いたという噂と共に
初のソロ作も到着しました。
ミッチェル・マサ後の第2期チャランガの
メインを務めただけにボーカル力は流石に
光るものがあります。
LOS ANGELES DE LA HABANA のセカンド。
「 24 Kilates 」
チャランガの弟分、エル・クランの兄弟といった
サウンドです。
今や珍しくなったアイドル・ティンバ。
若い女性の人気もシーンにとっては重要なのです。
ROBERTO LINARES BROWN
「 Que No Se Pierda La Esencia 」。
アスーカル・ネグラからアダルベルト・イ・ス・ソンに
移籍し、アレンジを担当。
その後USにスピン・アウトしてのソロ・アルバム。
ティンバからコンテンポラリー・ソンの間に
位置する音を予測していましたが、
これがびっくりのNYオールド・スクール調。
キューバ人ミュージシャンが
自らNYのハード・サルサを演奏するという
新しい流れが明らかに生まれています。
PEPITIN 「 Estudiando 」。
続いてのぺピティンもNYサルサよりの音。
エンビーディアから分派した Lujuria レーベルが
そうさせるのでしょう。
ティルソ、ミチェル・マサ、マンディという
そうそうたるボーカリストのアルバムが
発表されましたが、どれもスタジオ型の演奏で
面白くないものばかりでした。
その中でレべ出身のペピティンの健闘ぶり
をここでは評価したいと思います。
次回は2008年の総集編です。
( 福田カズノブ★2009/1/7)
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