Event

2023イヴェント休業中、各コラム更新中《TIMCUBA動画有》

18644 2023年現在timcubaのイヴェント休業中です。 コラムは随時更新していますので 各メニューを選択してくださいませ。 https://youtu.be/BELIZJu0ruM 2014年の過去動画ですが 六本木で思いきりダンスと音楽を味..

2/10 復活TIM★CUBA

17568 2/10 麻布トロピで久しぶりに ティンクーバやります。 DJ KAZURU が昔作った キレッキレのリミックス中心。 翌日が祝日なので ゆっくりお楽しみいただければ幸いです ************** La Tropi Azab..

2/1 イサックを語る

17586 下北沢ボデギータで 福田カズノブがイサックデルガードを語る マニア向けのイベントです キューバ料理もご注文いただけます ..

V.A. – CUBAMANIA!

1999
Global Disc Records/Platinum 15095-9564-2


1. Espuelas de Gallo Viejo /LA BARRIADA
2. Cerca de Ti : CHISPA Y SUS COMPLICES
3. Tengo Lo Que Tu Buscas /LA FARANDULA
4. Yo No Me Paresco A Nadie /BAMBOLEO
5. La Numero Cien /KLIMAX
6. Relacion Internasional /TUMBAO HABANA
7. Por Siempre /CHICAS DEL SOL
8. Lo Tuyo es Llegar /ANGEL BONNE
9. Todo Es Un Misterio /TONY PEREZ & LEO VERA
10. Ahi-Nama /ARTE MIXTO
11. Romance De Amor /LOS JOVENES CLASICOS DEL SON
12. Pura Vestimenta /ANGEL BONNE
13. Lo Que Te Paso Conmigo /TUMBAO HABANA

音楽プロデューサー・日向大介氏がキューバに赴き
オーディションを行った時は、有名無名を問わず、実に
様々なアーティストが、会場に押し寄せたといいます。

その結果厳選されたのが、ここに収められているアーティストなので
どれだけの人材が集まったのか、推して知るべしですが
ベテランのANGEL BONNEまでが何時間も待って、この
オーディションに参加したと言うのですから、キューバという国は
他の音楽業界のものさしでは、まだまだ測れない国です。
それはオーディションに関してだけではなく、実際のスタジオでの
レコーディングの方法論についても、当てはまったようで
現在、L.A.に拠点をおき、長年アメリカで音楽活動をしている
日向氏にしてみれば、驚くようなことだらけ。
彼らの余りに古い方法論を、まず捨てさせる
その説得からのスタートだったようです。

日向氏は、オーディションの段階でその実力
キューバ音楽の可能性を、おおいに感じ取っていたので
製作過程で問題が多少あったとはいっても、結果として
仕上がったのは、当時としては素晴らしく刺激的で
出来のよい録音で構築された、コンピレーションとなりました。

音楽会社が手持ちの音源から適当にピック・アップして作った
ありふれたものではなく、氏が事細かに注文をつけつつ
録音したこの作品は、コンピレーションというより
立派にひとつの企画アルバムと言っていいようなものになったのです。

女性オルケスタらしい、可愛らしい魅力がいっぱいのチカス・デル・ソル
勢いのある演奏のファランドゥーラ
その後来日も果たしたトゥンバオ・アバナ
当時、人気上昇中だったチスパ
それに、バンボレオ、アルテ・ミスト、アンヘル・ボンネといった一流どころ。

まあ、よくこれだけ集めたものですが
日向氏は、このティンバ系コンピの企画と平行して
他のジャンルのキューバ音楽についても同様のコンピレーションを
いくつか作り上げていますが、それまでは
キューバ音楽を特別に研究している人でも
マニアでもなかったわけです。
なのにちゃんと自分の目と耳で判断して
精鋭の人材を持ってきて、アレンジしつつこれだけの
録音をキューバでしてきたわけで、つまり
彼はすでにキューバ音楽に深い理解を示しているのです。

そこで改めて思うのが
キューバに必要なのは、日向氏のようなプロデューサーだということ。
彼のセンスと業績(アメリカ人とのユニットでの活動や、日本での
大ヒットドラマの仕事など)については、今更私が言うことでもないですが
研ぎ澄まされた耳を持っている、音楽経験の豊かなカンの良い人物に
キューバ音楽を委ねてみるということも、ひとつのやり方だと感じるのです。

彼は、本作品に収録してあるアーティストに、カルロス・マヌエルらを加えた
LIVE映像も作品化したのですが、こちらも
通常のキューバ物のビデオなどと異なった雰囲気で作られており
見応えのあるものでしたので、そちらも併せて推薦しておきます。

*今回紹介したジャケットのほかに、同タイトル、同内容のもので
ジャケ違いという盤 (Compendia media Group 5826 ) も存在しています。
お求めになる際はどちらでもよいでしょう。

(DJ KAZURU ★ 2005/09/26)


Add A Comment