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2/10 復活TIM★CUBA

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2/1 イサックを語る

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蜻蛉日記

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蜻蛉日記 拝読

蜻蛉日記といえば
作者である道綱の母が
たいそう恨みがましく夫への心情を
つづったことで有名ですが
不倫花盛り&ゲス祭りの2016年にこそ
ふさわしい一冊かも。

平安時代はひとりの男性に対して
正妻+あまたの妾、という構造が
常識だったので、道綱の母の
「私はこんなに想っているのに
あの人はあちらの女性のところへ
行ってしまった」ベースの考えは
本来ならば通用しないはず。

しかし、一夫一婦制でなかったからといって
そんなに割り切れる女性ばかりじゃなかったと
想像できるわけで、いわば道綱の母の気持ちは
現代の「浮気な男と添ってしまった妻の心情」
そのものだと感じます。

他の女性の影を目の当たりにすれば
いさかいも当然起きる、それによって
思い、悩み
体調を崩し、「もう死んでも構わない」
とまで絶望を抱えるけれども、子供を
残して死ねるか、と問われれば
やはりそれは出来ないと思う。
夫は、病気だと知れば
近寄っても来ず、あてにもならない
文を送ってくる程度のことで
涙が止まらない日々・・・・

巷で騒がれているゲス議員の奥さんなんか
「蜻蛉日記」を読んだら
「これは自分そのものだ!」と思うのではないかしら。

一夫一婦制になって久しい現代でも
自分の欲望一つで
我が子を産んでくれた妻であろうとも
どん底に突き落として、眉一つ動かさない。
なのにちょっと皮肉を言われただけで
「あなたはひどいことを言う」と被害者ぶる
そういう人間はいるものです。

身のあきを
思ひ乱るる花の上の
露の心は言へばさらなり

平安時代の文学から何を学ぶかといえば
「人の心は千年たっても同じく乱れっぱなし」
というところでしょうか。

(DJ KAZURU)


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