1997
EUCD-3
1.Aún así
2.Zorreando
3.Un juego de manos
4.El Cocinero
5.Ven cinmigo
6.Fidelidad
7.Te los marcaron
8.Lo mismo aquí que allá
9.Cuba
10.Tengo tu amor
11.Una vez a ala semana
12.Amor de hospital
13.Clases para todos
私が惹かれるキューバ音楽ってどんなものなのか。
どのように美しく
どのように精巧で、どのように激しいものなのか。
聴いてもらうのが
手っ取り早いけれど、何を示せばキューバ音楽の魅力を
一瞬にして納得してもらえそうかな?
と、考えた時の選択のひとつはこのアルバム。
キューバの土着的なリズム。どの国の音楽家も驚くであろう
革新的な発想。
何より、明るくて、身体がわくわくしてくる。
じっとしているなんて無理。
(あまりにも重厚なこの音を分析するのも無理)。
そんなわけで、ティンバのすべてが詰まっているような名盤です。
クリマックスのリーダー、ヒラルド・ピロートの才能の豊かさは
私があらためて示すまでもないことですが、これだけ複雑な
音の展開でコトを進めておきながら、
親しみやすいメロディをもって
すんなりと聴かせてしまう曲が目白押しの、本作品は
全てのラテン音楽ファンが聴くべきアイテム。
クリマックスの全作品を並べても、これが
最も充実した作品のように感じます。
ピロートはドラマーなわけですが、彼の叩き出す入り組んだ
迷宮のようなビート感、これにとりつかれたら、もう大変です。
リリース当初、明けても暮れてもこの作品を聴いていましたが
本当に飽きることがないのですね。
特にお気に入りだった♯12の位置にはついに傷が入ってしまい
ショックを受けましたが、日本盤がありがたいことに
リリースされていましたので、再び手にすることも出来ました。
クリマックスのファンならば、誰もが愛した♯3も
同様に名曲ですが、どちらも楽しくバイラブレな曲でありながら
恐ろしいほど鋭いのですね。
クリマックスの音楽はいつもこのように多面体で
驚きをもたらしてくれます。
この作品に詰め込まれている、楽しみはあまりに多くて
それを咀嚼していくには、長い時間を要しますが、
こんなにも聴き応えのある作品というのは、いかに
キューバという豊かな音楽の土壌においても、
そうそうあるものではありません。
ティンバやキューバ音楽に興味を持っていながら
この作品を知らなかったと言う方には、大急ぎで
手に入れていただきたい1枚です。
(DJ KAZURU ★ 2005/08/01)
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