次郎で寿司。
おばはんなので日本橋が好き
リニューアルした次郎は初めて。
しゃりの酢がすこうし
和らいだ感じするの私だけ?
七階まであがるのが面倒くさいわーと
思っている人も多そうだけど
呉服部による私にはちょうどいいや。
・・・
先日の谷崎着物展覧会で
見つけた「台所太平記」拝読。
おもしろーい、私は戦前くらいまでの
女中文化にたいへん興味があるのです。
女中と言っても、田舎生まれの娘が
都会の家で家事全般をしながら
常識を身に着けて、やがては
嫁ぎ先を見つけていただくような感じ。
人生経験の場でありながら
花嫁修業の一面もあったと思います。
それにしても
谷崎は実人生も
物語も倫理的には問題がいっぱい。
たとえば、ある女性をいいなーと思ったんだけど
もう結婚していると分かったので
その妹を口説いて結婚した。でも
妹のほうは姉と違うタイプでつまらなかった。
更に下の妹を見たら、そっちは好みだった
だから一番下の妹と関係した。
こんな話はちょくちょく出てきます。
私も結婚している身なので
こういう不埒なこと実際にされたら
めちゃくちゃ嫌なのは分かりきっているのですが
これだけの文学作品に昇華してくれるのなら
話は別次元になるかもね。
世の中くだらない恋愛で
人を傷つける人もいっぱいいるんだけど
やむにやまれぬ男女関係の結果として
美しい芸術を残す人もいるんだよね。
クラシックの作曲家にもいっぱいいる。
浮気の理由が
「ほんの出来心」なんて言われたら
ガックリきちゃうけど
「いろいろ迷惑かけたが、俺は
女といざこざしたおかげで
’痴人の愛’を書き上げたよ」
とか言われたら
さすがに私も
「よござんす」
と
言うかもね。
(DJ KAZURU)
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