2004
CRACD-172
1.La chica perfecta
2.La rompeamor de la habana
3.La mujer piropo
4.Siempre tú
5.Nadie se parece a ti
6.Una mujer
7.La mujer de mi vida
8.Debí llorar
9.Cuando yo lo quiera
10.Ahora qué invento?
11.Es un peligro
12.Ahora qué invento?
(versión de balada)
現代キューバ音楽のコンポーザー、
アレンジャーの中でもっとも難解な音楽を提示し続けているのが
このKLIMAXの核、いえ、クリマックスそのものと言って良いでしょう
ヒラルド・ピロートです。
NGラ・バンダのドラマーとして名を馳せていたころから
ヒラルド・ピロートは、作曲の才能にずば抜け
それ以外のオルケスタ(チャランガ・アバネーラなど)
に提供という形でも、常に腕を振るっているので
その才能には、感服するばかり。
ファースト・アルバム「Mira S i Te Gusta」(MANZANA/MACD-17)
から現在まで、キャッチーなティンバ・ナンバーから
ジャズ(ジャズを前面に押し出した作品として「Jazzeando Klimax」
(CRACD-158)がある)までを、幅広くカバー。
何をやろうとも、独自の路線を歩み続けるクリマックスの
楽曲はポピュラー・ミュージックとはいえ
どれも一筋縄ではいかないものばかり。
当然それだけに、面白く、魅力的で
飽くことなく、聴き入ってしまうというわけです。
一曲の中に詰め込まれているアイディアも、遊びもぎっしり。
この作品に至るまで、クリマックスも様々なアプローチのもとに
音楽を構成してきたのですが、まだまだ、何をやらかすのか
分からない、そんな雰囲気です。
ピロートの複雑にして、攻め続けるスタイルの楽曲に接していると
ああ、これぞ混沌としたキューバ音楽の醍醐味なのだな、と
感じるものです。
ぜひ、この作品だけではなく、前述のファースト、それにつづく
「Juego de Manos」(EUCD-3)を聴きこんでみて下さい。
どちらも、当時のティンバの勢いと、キューバ音楽の美しさが
途方もなく詰め込まれた、夢のような作品です。
そして、関連作品としてクリマックスの主要ボーカリストとして
活躍したデニス(Denis&Swing)のソロ「Nunca Pescao,Siempre Tiburon」
を挙げておきます。
(DJ KAZURU ★ 2005/01/03)
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