毎年恒例のTIM★CUBA Music of the Year の発表です。
2016年の第1位から。Klimax 「Mis 21 anos」
ヒラルド・ピロートによるセルフカバー集は、
Van Van からロベルトン、ジェニー、マンディ、
Manolito からアマライ、
そしてタニア、アレキサンデル・アブレウ、
パウロFGというそうそうたる歌い手を
ゲストに向かい入れたことや、
初期のヒット曲をいまならではのアレンジに
焼きなおしたことが話題となるところですが、
それらのことをはるかにうわまる強烈な
アレンジと演奏を評価して
ぶっちぎりの年間第1位としました。
ティンバ全盛期の作品や演奏を越えることのできない
バンドが多い中、このヒラルド・ピロートのみが
ティンバを進化させていることを証明した作品。
大傑作です。
第2位は、Issac Delgado 「Made In Habana」
昨年はUSとCubaというより、オバマとラウルの
といったほうが正確かもしれない国交の雪解け
がありましたが、そんな流れに沿ったかの様な
イッサク待望のキューバ録音盤。
レーベルの意向が明らかに強くあった前作までと
違って、派手さやヒット狙いがないものの、
リラックスしてやりたい音楽を自由にやっている
感じがします。
全体には明らかにサルサ寄り。
ティンバは数曲ですが、イッサクぶしが充分に
楽しめる好盤です。
タイトルはMade In Habanaなので、
次作はUS制作に戻るのでしょうか。
第3位は、El Nino y la verdad 「Mas Duro」
El Ninoのセカンド。
オルケスタ・レべからスピンアウトした新鋭は
クバディスコ受賞のデビュー作から時を開けず
立て続けに好作をリリースしています。
いよいよキューバン・ティンバのトップグループに
加わったかの勢い。
楽曲の内容は、新人とは思えないほど落ち着いたもの。
メロディが覚えやすくバンドグルーヴはレべゆずりで
ボーカルは白人系なのにアフロ色の強いところが特徴。
こういった新人バンドの躍進はティンバシーンにとっては
本当に久しぶりのことなので手放しに
喜んでしまいます。
第4位は、El Noro y Primera Clase 「Sin EscaLas」
こちらは、Pupy y Los Que Son Son のカンタンテから独立
したてのデビュー作。
El Nino と名前が似ているので混同しますが、
こちらも、現在のキューバでは最も勢いのある
ティンババンドのひとつ。
立て続けに良い曲を発表しています。
Alexander Abreu が目をかけているようで今後の躍進が
充分期待できる超大型新人です。
第5位は、Charanga Forever 「Lo que traigo es candela」
クラシック・チャランガ・アバネーラのファンが
いるならば涙を流して喜びそうな楽曲だらけです。
もはや本家は当時の面影すらないバンドになって
しまいましたが、分離組のチャランガ・フォレベルは
当時のまま。サウンドだけでなく今作は
楽曲が粒ぞろいなので、話題になってほしい一枚。
次回は6位から10位までの発表です。
(福田カズノブ)
Add A Comment