1995
Egrem 0106
1. Nuevo Son 4:20
2. Atomo
3. Esto Si Se Llama Querer
4. El Jamaiquio
5. Juan Jose
6. Azucar Con Aji
7. Amor En Festival
8. Mira Que Son
9. Hasta Mañana Vida Mia
10. Kumahon
キューバ音楽の魅力、その多くを備えたものがソンでした。
哀愁あるメロディ、エッジの利いたリズム、その両方が溶け合って
世界中どこにもない独特な音楽を形成し、
キューバの基幹音楽として発展していたのです。
ところが長い年月が経って現在では、ティンバやジャズに
その地位をあけわたし、さらに若者の人気はレゲトンやポップスへと
移り変わってきています。
かつてキューバで一世を風靡したソンは、
今やトラディショナルなものとして落ち着き、
どちらかといえば田舎や昔を感じさせるジャンルなってしまいました。
田舎臭くなく、都会的でモダンなソン、
近年のホーベネス・クラシコス・デル・ソンの登場はまさに
現代なソンとしての復活だったのですが、
メンバーの脱退で失速してしまったようです。
ホーベネスのようなモダンで都会的なソン。
そんな音を求めている人はいませんか。
今回紹介するニーニョ・リベーラの作品は、
まさにそんなモダン・ソンの原点が聴ける数少ない 1 枚。
初めて聴いたときはこんなにかっこよいソンがあったのかと、
驚いたものです。
はるか以前のバンドなのに、最近のティンバよりスタイリシュで
都会的ともいえる音なのです。
この作品のリーダー、ニーニョ・リベーラは、キ
ューバ特有の 3 弦ギター、トレス奏者。
ソン発祥の頃は花形楽器でしたが、
現在はピアノに取って代わられトレスが入っている
バンドは数少なくなってしまいました。
歴代の名手はキューバ音楽の巨星アルセニオ・ロドリゲスに始まり、
現在では、パピ・オビエド、パンチョ・アマート、
コトーなどがあげられますが、
ニーニョ・リベーラはアルセニオと現在をつなぐ
重要アーティストといえる存在なのです。
トレスは、ギターとベースを合わせ、
ギロなどパーカッションの効果も持った独特な音色が特徴です。
アルセニオがごりごりしたトレス音なのに比べ、
ニーニョ・リベーラは甘酸っぱさのある音色が特徴。
素晴らしいメロディ・ラインの自作曲は多くのアーティストにも
カバーもされています。
バンド・メンバーには、ボーカルにミゲリート・クニー、
ピアノにルベン・ゴンザレスも参加。
歴代ベストのソンを 10 枚選べといわれれば、
その1枚に確実にエントリーする傑作。
永遠に輝きを失わないであろう珠玉の作品です。
(福田カズノブ ★ 2008/01/23)
懐かしいタイトルが目に入りました。思わず手を止めてコメント
します。LPではAREITO LD-3892でした。
80年代前半によく聞いていたものです。
アレンジはご本人になっていますが、ルベン・ゴンサーレスの
音のようにも聞こえます。
LPだとB面冒頭の AZUCAR CON AJIからの盛り上がりが
凄いです。渋くて甘くてカッコいい、キューバのソンの傑作の
一枚と思います。
コメントありがとうございます。fukusimaさん。
渋くて甘くてカッコいい、まさに!
80年代前半にLPで聴かれていたとのこと。
キューバ音楽愛好の先輩でしょうか。
このころの音はアダルベルトもルンババーナも最高でした。
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