坂東眞砂子 著
瓜子姫の艶文 拝読。
親が誰かもわからぬ
下級遊女が馴染みの男の
ひとよ限りの「蔭の妻」ではなく
「表の妻」になりたいと願い
茶葉に水銀を混ぜて男の妻を殺害
妻に収まるも
男の遊郭通いはやまず
ちっとも幸せになれない。
あげく
ふとしたことがきっかけで
自分の母親もかつてこの男の
囲われ者で
男の手にかかって殺害されたとわかる。
そこで惨事が始まるわけですが
さすが坂東眞砂子さん
お伊勢参りの高揚感と相まって
素敵な歌舞伎の世界のような
話になっています。
親子でおなじ業を背負った
女の話ですが
江戸時代に限らず現代でも
親と同じ感じっつーか
親も男にだらしなかったら
自分も不倫とかなんとも思わない
みたいな人いますよね。
わたしはそういう話を聞くと
気の毒で慄然っとするのです。
DJ KAZURU
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