キューバ音楽に関連したことを
長年やっていながら
キューバの紀行本とか
ほとんど興味無いのね。
でも
これは面白かったわ。。。
若林正恭著
「表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬」
若林っていうのは
日本のお笑いやっている人なんだけど
そこそこ活躍されているのです。
つまりは一見
成功者に見えるんだけど
日本の経済システムというか
競争社会
いわば新自由主義に対する疑問に
とらわれていて
いつも居心地を悪くしてるんです。
経済システムの間逆な
キューバを訪問することで
その疑問のなにかしらが解決するのではないか
ということで
短い旅に出るわけです。
そこで
「機会が平等に与えられている日本では
自分の努力次第で道は開かれる」
ことや
「平等社会を目指していながら
現実には内務省にコネのある人間が
いい家を割り当てられたりする
キューバの現実」
を比較して
彼もキューバが楽園でなく
日本が耐えられない制度の国でもないと
きづいたりします。
私個人は
金ではなく心で勝負したいと
考える若林さんのような人が
息苦しくなく今の日本を泳ぎ切るには
近代
明治から昭和初期の日本文学を
若い頃に
読んだりすれば難なく
解決したことだと思うんですが
ある一定の
考え方にたどり着かないと
成功者にみえるお笑いの人でも
日本の社会って
こんなにも悩ましいのだなあと
思いました。
さて
キューバでの体験あれこれ
そのディテールは
さすが
お笑い芸人だけあって
楽しく表現されています。
特に
ライブハウスで
「紹介される…?」くだりと
ビーチでのパラソルレンタルの
くだりが最高です。
しかし
私だったら
海の家の巨漢のキューバ人に対して
わーわー怒鳴りつけて
しまったような気がする。。
一般的な日本人は
こうしたトラブルの際
どのように対処するのが正解なのでしょうね。
こちらは朝日新聞に掲載の
著者インタビュー。
DJ KAZURU
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