伊丹十三も人生の
指南書を書いていたけど
池波正太郎の「男の作法」
いいですよ。
うなぎを食べるときは
あれこれ前菜や椀物なんかで
腹をふくらませずに
酒だけ飲んで焼きあがりを
待っていろ。
とか
和服を着るなら
書生風にしたいのか
町人風にしたいいのか
長着から羽織紐まで
統一感を持たせろ。
とか
男女の付き合いについて、とか
まあそういうことが
延々書いてあるわけです。
寿司屋での態度も
スーツの着こなしも
野暮にならないために
心がけなきゃいかんことは
たくさんあるわけで
いい年していても
これが出来てない人は
多いわけですよ。
昭和49年発行となっているから
それなりに
古い時代に書かれたものだけど
今だったら中高年が
読んでもいいんじゃないですかね。
人間いつでも
死を意識して生きていれば
おのずと行き方が変わってくる、という
考え方も好きです。
私などは40歳くらいが
死を意識する節目かな、と
考えていましたが
池波正太郎の世代は
19歳20歳くらいで
考えたわけですよね。
大岡昇平の「野火」の
ラストではないですが、
「戦争を知らない者は
半分子供である」
ということを思います。
DJ KAZURU
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