1. En la esquina
2. Loco
3. Perro que ladra
4. La lenta
5. Boca floja
6. No ni no
7. Tu papa
8. Salsa
9. Tirando con la cara
10. La corona
11. Mente
12. Danza mulata
13. El ruego
14. Todavia en la esquina
15. Verdad global
グアンタナモ発、伝統音楽とヒップ・ホップの融合。
首都ハバナで花開いたティンバがレゲトンブームと結びついて
クバトンと称される音楽を多数輩出したこともそれはそれで「一時代」。
が、それらが果たしてプエルト・リコから世界中に
広がったレゲトン・ブームの中で突出した音楽になったと
言えるのでしょうか。勿論良質のキューバ産レゲトンはありましょうが
それはそれとして、のことです。
Madera Limpiaの世界観は
どうにもぶれることのないキューバの、伝統的なリズムと
形式を用いたものでありながら、これまたどうしようもなく
「新世代的」であります。
トレスが奏でるメロディには
キューバ南東部のけぶったような
風景を想像させられますし、こんなにもノスタルジックな
空気を醸し出す音楽もない、と思わせられるのに
一方ではクールなビートを叩き出す、この
均衡が絶妙です。
ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブが90年代の最後に
佳きキューバ、を音であらわしたかのような演奏を提示して
その奥深さを世界中に知らしめました。
キューバ音楽自体は現代的なソンであろうとティンバであろうと
その後も力漲るものであり続けたのですが
それらは余りにもブエナ・ビスタ的音楽と異なる疾走感や
複雑さを有していた為に「ポスト・ブエナ・ビスタ」と呼ぶには
違和感があったこと否めません。
あの世界的な現象からだいぶ時間は経過してしまったわけですが
これこそが「ポスト」、であったのかなあと。
(DJ KAZURU★2009/4/6)
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