獅子文六著
「コーヒーと恋愛」拝読。
お洒落です…1963年
なのに貧乏じみてない。
純文学とライトノベルの
中間とでもいうと
ぴったりくるかな。
いま舞台でやってる
有吉佐和子の「仮縫」なんかも
そんな印象で読みました。
いまやこういう作家は絶滅していますが
質のいい大衆小説すきだわー。
まだ火鉢で暖をとっていても
コーヒーにこだわり、
フランス旅行を夢見る。
お風呂のない下宿屋も
あるけれど
いまで言うマンション、
みたいな部屋を女性が借りて
豪勢な暮らしをしていたりもする。
日本はこうやって
欧米文化を
とりこんでいったんだなあ、と。
今では遠くなってしまった
文化の過渡期描写が
とても楽しかった。
DJ KAZURU
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