1. Esto Si Sabe A Cuba
2. Un Amigo En Madrid
3. La Miky
4. Marginal
5. Qué Le Pasa A Esa Mujer
6. Se Pegan
7. Un Loco Enamora’o
8. Solo Dime
9. Bentida Locura
10. Le Encanta La Calle
11. Aparentente Ideal
バンボレオから独立したアライン・ダニエルの 3 作目。
以前から、ライブでマノリン・エル・メディコ・デ・ラ・サルサのナンバーを
演奏しているという話を聞いていましたが
今回のスタジオ録音盤でその全貌が明らかになりました。
初期バンボレオに在籍していて現在UK在住のチャコンや
元チャランガ・アバネーラのダニー・ロサーダを
彷彿させるところもありますが、
全体のサウンドではまさに 2009 年版のマノリン。
重低音のベース、コンガのパキパキとしたリズムと
ユニゾンのコロの繰り返し、
そこにコール&レスポンスでハスキーな声が入る。
マノリンが 2000 年頃に確立したティンバのスタイルが
見事に復活しているのです。
本家はマイアミに亡命したもののポップス・アルバムを1枚出したきりで、
事実上ほされている状態が続いている中、
キューバ本国からマノリン・タイプの音が登場したのはある種必然。
チャランガ・アバネーラやバンバンのフォロワーが数多く存在している中、
マノリンほどのオリジナリティのあるサウンドならば、
フォロワーがいてもおかしくはないでしょう。
今回のアライン・ダニエルの作品は全曲、彼自身よるもの。
彼はカンタンテだけでなく、ライターの才能が素晴らしく、ゆくゆくは
パウリートのような存在になっていく資質十分です。
アレンジで脇を固めるのは、名ディレクター、ダゴベルト・ゴンザレス。
古くは NG La Bnda の前身となったホセ・ルイス・コルテスのプロジェクト、
シクロ&シグロに参加していたバイオリニストです。
そして、ゲストに元バンボレオの歌姫バンニア。
レゲトン・パートではGENTE DE ZONA のメンバーが参加しています。
2008年に出てきたティンバ再興の流れは、
2009年になってもバンバンと
このアライン・ダニエルで勢いをつけて継続中。
現在、最もライブを見てみたいと思わせるキューバのバンドの一つ
アライン・ダニエルの快心作です。
( 福田カズノブ★2009/4/17 )
Add A Comment