塚本晋也版の野火
ようやく見た!
市川昆の野火が
あまりに印象的で
なかなか見れなかったけど。
大岡昇平の原作は
日本人なら必読の小説ですが
飢餓がもたらす
人間の畜生化という点で
塚本版は恐ろしかった。
日本軍が食料を補給しなかったため
食えないものまで食い
略奪をせざるを得なくなり
最終的に自分の部隊の
メンバーを殺し
食べた。
これは証言に裏打ちされた
真実なのだから
目は逸らせないな。
映画の流れで
「野火」全記録、というムック本も
読みましたが
塚本監督の映画への
執念すごくて
感じ入った次第。
監督は2010年代に
入ったあたりから
こういう映画を撮らせないような
圧を感じてきた、と
何度も発言していますが
だとしたら
それこそ恐ろしいことです。
DJ KAZURU
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