五年前に読んだものですが
このところ小津作品を
たて続けに観たので再読。
中野翠は着物も
地味な縞柄などを
愛好しているとあって
小津テイストに近い
好みの人。
さすがのご指摘が
いくつもあり唸りました。
自分が年をとって
小津映画の淡々とした空気が
しっくりしてきたことも
あるようです。
中野氏は
「大声で泣いたり
時には、鼻水まで出して
悲しさを表現する
現代の演出は
うるさいだけ」
と評していますが
確かに小津映画は
ふっとうつむいたり
短く簡単な台詞のなかに
深い絶望や
悲しみを含ませるという演出。
今のわたくしも
こういう表現が好きで
小津作品を見ているの
だよねえ。
このまま十年
二十年たって
東山千恵子さんや
笠智衆さん
あたりに
感情移入して見る日が来たら
それも面白そうです。
DJ KAZURU
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