明けましておめでとうございます。
恒例のTIM★CUBAディスク大賞2018の発表です。
2018年はティンバ系大物バンドのリリースラッシュで
久しぶりの活況となりました。
第10位はReve y su Charangonの
「Yo Me Muero en La Habana」
Reveの新作。この大御所バンドのエネルギーは
絶えることなく続いています。
昨今では、人気だったボーカリストが独立した
l Nino y La Vardadや
ベーシストが結成したAisar y El Expresso de Cuba、
そして叔父のバンドOderquis Reve Y Su Changuiも
活躍していてReveファミリーは健在です。
キャッチーなヒット曲がないせいか、なかなかAクラスに
返り咲かないのが残念ですが、ライブは強力なグルーヴの
渦であることがうかがえる1枚です。
第9位はBamboleoの 「Pa’ que bailes」
Bamboleoの新作はEPアルバムと同時に発表されました。
ライバル・バンドのAzucar Negraが
男性ボーカルだけになったので
ようやく男女混成ボーカルの特徴が際立つ形になりました。
ラサロ・バルデスのタテノリキーボードと
それに絡むメタルセクションが魅力となっているバンドですが、
EPアルバムでは一転サルサ・クラシックスを取り上げ、
今、大人気のLos4路線にあやかっています。
サルサの本場、NYやプエルトリコでは
オールドスクール・サルサか
レゲトンMIXサルサのどちらかで、
キューバが逆にロマンティカを 演奏しているという
意外な構図になっています。
バンボレオもその流れに追従しているくらいですから、
キューバでは観光客狙いのちょっとした
サルサ・ブームなっているのかもしれません。
第8位はCharanga Habaneraの 「Subiendo la Parada」
長らくレゲトン&ポップスに専念していた
チャランガですが、 Los4などによる
サルサ・ロマンティカ路線に刺激され、
少し原点回帰した 楽曲を演奏するようになりました。
もともとボーカル陣は超強力、演奏力もA級なので
良い曲を作れば 売れることは間違いないのですが、
ティンバ創世記のころとは違い、
流行の後追い状態になっているのは惜しい限りです。
EGREM盤もありますが、3曲少なくなっています。
第7位はYasser Ramos Y El Tumbao Mayombeの
「La Resistencia」
チスパ、チャランガ・フォレベルを経て、
マイケル・ブランコではレコーディングにも参加し
ソロデビューしたYasser Ramos。
別バンドやソロ名義でシングルやアルバムを
発表していますが、
今回はTumbao Mayombeを率いてのもの。
スマッシュヒットがないのでまだB級ですが、
バンドグルーヴは強力。
いかにもキューバ人が好きそうな曲調が
これでもかと続きます。
このグルーヴに良いメロディが乗り、それを
いかせる感じになればまだ成長するでしょう。
(福田カズノブ)
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