小松左京著
「日本沈没」拝読。
日本推理協会の
受賞作全集の文庫デッドストックが
出てきたみたいで
消費税5パーセントの
表示でした。
作品自体は昭和49年の
受賞作です。
いま読めば
日本にすでに
起こってしまったことが
大部分。
ですが
発表当時に
これが書けたというのは
驚きです。
異常な暑さと頻繁におこる
揺れ、冒頭の描写だけでも
その後の崩壊を予感させる
見事な小説。
現在多くの作家が
日本人の多くが経験した
喪失感というものを
文学の力で
小説におとしこもうと
しています。
すでに受けた悲しみから
創作するのと
これから来るべき悲しみを
小説にまとめるのと
どちらがきつい作業でしょうか。
DJ KAZURU
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