第6位はLos Conquistadores De La Salsaの
「La Timba la Traigo Yo」
ペルーのティンバ・バンドの通算5枚目。
デビュー盤は1999年なので
キャリアは長く20年近くなりますが
最近までその存在は明らかになっていませんでした。
2000年当時、コンピレーションアルバムに
入っていた数曲をDJイベント「 TIMCUBA」で
ヘビーローテーションしていたものです。
もともとCharannga系ティンバを
さらに強力にしたサウンドが特徴でしたが、
今作ではプリンスロイスの曲のサルサ・バージョンや
タニア、マノリート、マジートなどとの共演もあり、
すっかり売れ線を狙った企画になっています。
実はこのバンド、ひそかにマイフェイバリットだったので
昨今の路線やデジタル配信で簡単に手に入るようになった
ことは 複雑な気持ちですが、 なにはともあれ
好きなバンドが活躍するのは嬉しいことです。
第5位はTimbaliveの「Consumelo」
こちらはUSベースのティンバ・バンドの5作目。
今回はIssac DelgadoやEl Ninoをゲストに迎えていて、
その楽曲は当の本人のアルバムに入っても
違和感ないような 良質なナンバーになっています。
本来のタテノリ・ティンバの魅力に加え、
幅を持たせたこのアルバムは
Timbaliveのキャリアでは NO1の作品に
なったのではないでしょうか。
ヨーロッパのCalle RealとこのTimbaliveが
キューバ国外のティンバでは間違いなく
2強になっていることを示したアルバムです。
第4位はAdalberto Alvarez y Su Sonの
「De Cuba pal mundo entero」
骨太のコンテンポラリー・ソンに徹して
存在し続けるアダルベルト・イ・ス・ソン。
独立したボーカリストのバンドはほとんど いなくなった今、
キューバン・オールドスクール・スタイルの中では、
唯一、現役バリバリです。
往年の名曲「El mal de la hipocresía」を取り上げるなど
聴きどころもありますが、
なんといっても新曲「Los Buenos y los Malos」が光っています。
この曲はアダルベルトの過去の名曲群にリストアップされる出来。
まさに2018年のベストの一曲です。
(福田カズノブ)
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