「文化水流探訪記」
やけのはら 著
拝読。
やけのはら、という
人について全く知らなかったのだけど
取り上げている
人物や、作品が良かったので
買ってみました。
こういう本に
当たるのがセレクト書店の
良さですね。
ちなみに田原町の
リーディンライティンで
出会いました。
この人の文章には
そうそう、私も
ここが良くてこの人を支持してるの
みたいなのでいっぱいでした。
短い文章で
大きいスケールのものを
纏めるのに長けてる。
向田邦子について
「通奏低音のように
ついて回る死の気配」
と書き
中原淳一の
「エチケットは
私たちの言語動作を
キュウクツにするものではなくて
私たちが
本当に楽しく暮らすために
忘れてはならないことなのです」
という
言葉から
「あまりにも気高く
潔癖とも感じられる美学」
と評する。
他にもチェットベイカーとか
ブルーハーツとか
池波正太郎とか
麻雀放浪記とか
について
すっきりと本質を捉えた
文章が続きふんふん、と
言いながら読み終えました。
もとは雑誌
POPAYEの連載だったそうですが
若い頃はファッション雑誌連載の
ちょっと気の利いたコラムって
大好きでした。
今は雑誌を何冊も読むことが
ないので
おのずとこのような
コラムやエッセイを
読む機会が減ったようです。
DJ KAZURU
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