鴻巣友季子 著
「全身翻訳家」拝読。
100分で名著という
NHKの良い番組があるのですが
「風と共に去りぬ」の回を
担当していたのが鴻巣さん。
映画のイメージで捉えていた
この有名作品を
新鮮な観点で解き明かしてくれまして
優秀な翻訳家さんであると
お見受けしました。
エッセイ集でも
英語表現と日本訳の微妙な
勘所に目をつけて、楽しい
エピソード満載。
私は翻訳された文学は
あまり読んでいない方だと
思うのです。
それは文章というものは
意味するところのほかに
あまりにも多くの情報が
詰まってるものだと
考えているので
語感、語調、アルファベットなり
日本語が並んだときの視覚の印象
そういったニュアンスを含めての
ぴったり来る翻訳など
無理だろうと思うからなのです。
しかし鴻巣さんのように
デリケートに言葉に躓く方が
翻訳しているものは
面白そうだな、と
素直に感じます。
そして最近古典ファンの
間で話題の
英訳「源氏物語」を
更に日本語に訳した。
とりあえず
新訳「風と共に去りぬ」は
読みたいものです。
DJ KAZURU
Add A Comment