「最後の職人ものがたり」
彬子女王 著 拝読。
皇族らしく日本の歴史に
深い知識をもち
また、日本独自の文化について
強い関心をお持ちの方。
日本美術史をご専門に
研究もされています。
雑誌「和楽」に
連載されてた時から
楽しく拝読していたものが
美しい本となりました。
烏帽子
蒔絵筆
京瓦
長崎刺繍
琵琶
丹後和紙
本藍染
ほかにも多くの
日本の伝統工芸品の
一翼を担うもの、けれど
後継者が少なく
最後の職人になりかけている
人たちに深く迫っています。
その奥深さは
ひとつの項目だけで
それぞれ一冊の本に
なるようなものと推察します。
私ははじめて知る技術も
多かったです。
皇族ならずとも
日本人なら自国にしかない
美術や工芸について
知りたいと思うもの。
しかし
私たちはそれら美しく貴重で
尊敬すべきものの
殆どを知らずに過ごしてしまう。
もったいないことです
自戒も含めて···
彬子女王は
職人に対して敬意とともに
畏怖をもって、接しているところが
すてきです。
こうした日本文化を
紹介することは、彬子さまも
自分の役目のひとつ、と
思うところも
あったのではないでしょうか。
これからも
どの丁寧な向き合い方で
埋もれたる日本の工芸や
美術を紹介してほしいものです。
DJ KAZURU
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