森瑤子 さんといえば
日本人ばなれした
ライフスタイルで
憧れの女性作家。
本書でも
山田詠美氏の発言として
上のようなことが
書かれていたので、私より
一回り上の方にとっても
そうだったんだと思います。
お洒落で、頭の回転良くて
西洋の文化に溶け込んでいて
こんな大人になりたい!
みたいな、イメージでした。
50歳代で亡くなったのだけど
今もお元気だったら
80才くらいですね。
ヴァイオリンを習っていたことから
芸大に入学するものの
「20人中18番目の実力」と
さとってくじけた、というのは
ここまでなら
音大あるある。
入学当時から
抜きん出た実力の
同級生「瑤子」にずっと固執し
たいした付き合いも無いのに
38才で作家デビューしたとき
ペンネームとして勝手に使い、
しかも
「自分の葬儀で一番目に献花し
タイスの瞑想曲を弾いてくれ」
と、言い残し
実際そうなったというのは
恐ろしいエピソードです。
一方、家も装いも
いつも綺麗にしていて
人にとても気を使う。
そんな森瑤子を
「疲れるだろうな」
と、山田詠美氏の目からは
見えたようですが
私は、そうではないように思いました。
自然体、といえば
聞こえはいいですが
美しくあり続けることを
止めることのほうが
森瑤子にとっては苦しいこと
だったのではないかな。
そういう生き方を
したくてした人だと思います。
まだ最初のほうしか
読んでないので
続きの感想はまた改めて。
とにかく
こういう女性がいたこと
若い日本人にも知ってほしい!
DJ KAZURU
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