「『三島由紀夫』とは
なにものだったのか」
拝読。
橋本治の評論力って
すごいと思ってます。
三島由紀夫の
遺作の四部作を中心に
サド公爵夫人、金色、と
有名作を中心に論説が
繰り広げられますが、作家
三島由紀夫本人と
その祖母と母の関係を
じっくり解き明かしながらの
論考さすがでした。
ちょっとマイナー作品ですが
わたくしとしては
新派や新劇の舞台の
原作となった「恋の帆影」のことが
よくわかって面白かった。
金持ち一族の中の
なんとも不可思議な愛憎の
物語ですが、これの
原型が「愛の渇き」
だと判明しました。
「愛の渇き」は
浅丘ルリ子主演のとてつもなく
お洒落な映画となっています。
「恋の帆影」とほぼほぼ
同じ設定の、美しいけれど
狂った愛情の持ち主が
浅丘ルリ子。
私はこの映画が好きなので
原作の言わんとするところが
わかって膝ポンでした。
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三島由紀夫のサディズムが
どのようなものであったかを
考えてみればいいだろう。
それは、
「愛するものの
死を見て恍惚とする」
なのである。
DJ KAZURU
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