
小村 雪岱、というのは
泉鏡花の挿し絵や
歌舞伎の舞台装置家として
活躍された方ですが
シンプルな線が印象的な
実に日本を感じさせる絵で
すてきですよ。

大正から昭和の前期が
活動時期ですね、絵からも
分かりますが、浮世絵にも
詳しかったようです。

昨年、金沢の
泉鏡花文学館で買い求めた
随筆集も読みごたえがありました。

当時のトップ歌舞伎役者との
やり取りなどからは
意識高く衣装や小道具へ
拘っていたこともわかり
その頃の歌舞伎を見てみたい
気持ちになります。
···
流行は大体に於てくり返すもので
最近の古いものでなく
ずっと古いものは
新しいものに大体同じです。
···
私は元来
自然そのままのものより
人間の作ったものにより
多く惹かれる
美人も実際の美人よりは
優れた木彫りか何かのほうが
美しいやうに思ふ。
従って写実といふことには
あまり興味がないのである。
···
DJ KAZURU
Add A Comment