中上健次著
「水の女」再読。
10代のときから
何度も読んでるけど
いいんですよ···
冒頭部分だけでも魅力的な文章。
知り合ったばかりの男女が
狭いアパートの一室で
体を交わしているだけのこと
なのだけど、描写に反して
澄みきったイメージがあって
すごく美しい映像を見ているような
気持ちになります。
ぐらっぐらの
足場に奇跡的なバランスで
立っているような
危うさと刹那的な空気。
その匂いを感じるときが
たまらない。
こういう小説、彼以降に
書けるひとはでてきてないと
思います。
DJ KAZURU
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