西洋とかラテンルーツの音楽に
はまっていたときは
音楽から感じ取ったものを
全身で表現するのが
より、楽しくなることだと思っていたし
実際、表情に出すことが
プラスに働くよね。
何より演奏時に大きく体を動かすことは
得意だったし。
邦楽の世界にはまっていくにつれ
特に長唄だけど、
どんなに激しい曲でも
「顔に出すな、
一点をぼおっと見つめて動かすな、
眼球も動かすな、白眼が動くと目立つ」
と言われることが
納得いかなかったものです。
オペラだと、身ぶり手振りで
動きをつけることで、より
声が出やすくなるから推奨されてるのに
なんで?
って思いました。
でもね。
アイコンタクトでタイミングを
とったりせずに
お互いの気配だけで
間(ま)を読み取って音を合わせるなんて
···これこそ真の音の融合じゃないかと
最近思うわけです。
バレンボイムも
「フレーズごとは単なる音だけど
一曲の音楽って言うのは
音が融合していなくてはならない」
と、言ってました。
日本の音楽って言うのは
心の動きなど微塵も顔に出さず
豊かな音楽へと融合させていく
っていう美学があるんじゃないかと。
そんなことを藝祭の帰りに
谷中のカヤバ珈琲で
タマゴサンド食べつつ
考えた、ある晩夏の夕刻。
DJ KAZURU
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