文楽の三味線方
竹澤團七さんの
出版記念公演「口三味線の会」へ。
本を買うと招待券がついてくる
お得企画。
舞台は何度も拝見してますが
本を読んで、なんて面白い人
と興味津々。
昭和10年生まれで
九条の会に入ってらっしゃる
反戦主義の方でもあります。
文楽という芸能を
自分が続けられるように
平和な世界を望む、当たり前のことですが
この世界は政府が決める
賞とか、~会の会員になれる
というものがありますので、そういう
恩恵にあずかれないってことも
あるようですよ。
「口三味線の会」と名付けられた
今回のイベント。
本に書いてある話がほとんどでしたが
どれも落語のように
練り上げられたエピソードなので
とにかく笑えました。
「修行時代っていつを指すの?
我々はずっと修行なんです」
「巡業は三味線も何丁も
着替えの鞄と一緒に抱えて
三等列車」
「父親が死んでますからね。
10歳代で住み込み、掃除や給仕。
食べさせてもらえる上に
稽古もつけてもらえて、つらいなんて
思ったことない」
苦労だったろう思い出も
すべて落語レベルに昇華させて
人に語れるように
なってるんですね、人間の
深さが伝わってきました。
團七師匠の時代
文楽の世界は技術を手取り足取り
教えることはなかったようですが
その代わり情景を思い浮かべて
バチを下ろす、ということを
徹底されてたみたい。
心を入れるということが
イキを入れるに繋がるのかな?
とか思い巡らす半蔵門の午後でした。
おみやげのオリジナル眼鏡ふき。
団子が七つで團七!
DJ KAZURU
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