日本人の恋びと
大久保コリアンタウンの
異空間書店で見つけた一冊。
イザベル·アジャンデ著。
ペルー生まれでチリ在住の
作家ということです。
「El Amante japonés」
「日本人の恋びと」拝読。
完全にジャケ買いですが
よい選択をしました。
とある、老人ホームで
優雅に晩年を送るユダヤ系
アメリカ人女性のアルマ。
孫のセツはアルマの一生を
まとめて書き残したいと
張り切っている。
ナチの迫害を避けロサンゼルスの
親族の家に身を寄せていた若い時代
庭師の日本人一家もまた
戦争のせいで迫害を受け財産を失った。
戦後日本人の庭師の息子イチメイと
恋に落ちた彼女は人種の違う者同士の
結婚に踏み切れず従兄弟と結婚。
夫となった従兄弟は
ゲイであることを
苦悩して生きていたが
エイズに罹患してしまう。
中年になって再び
イチメイと愛を育み
共に家庭を持ちながら
愛し合い逢瀬を続けたふたり。
老いてホームに暮らす現在は
モルドバ出身の介護人イリーナが
アルマを支えるが
イリーナは幼児性愛の被害者だったという
大きな傷があって···セツの愛情を
受け入れられずにいる。
主人公が貫く愛の話でありながら
戦争の話でもあり
人種問題の話でもありました。
世界中にいろいろな作家がいて。
まだまだ読みたいものがたくさんあるぜ!
DJ KAZURU
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