第1位はManolito y su Trabuco「La Vida Cambio」
3年前からあった楽曲群ですが、なかなかリリースされず。
されても手に入りにくかったマノリートの新譜ですが、
昨年ようやくCD発売になりました。
フロントをアマライ以外チェンジしたトラブーコ。
これが大正解となっています。
それはボーカルだけでなく、素晴らしい楽曲もかけること。
アマライがマノリートの重要なメロディ・メーカーなのは
あまり知られていませんが、新加入の2人も
良いライターなのです。
マノリート史上、2回目となる黄金期到来といえます。
粒ぞろいの曲、安定したバックサウンドにピアノリフ
とコロが畳みかけるように盛り上がっていく曲調は
まさにキューバン・サルサの醍醐味。
大傑作盤の登場です。
第2位はErito Reve y su Charangon「Uea!」
2019年のベストライブは何といってもレべ。
はるか昔、札幌の梶原さん招聘で旧スダーダの
ビルの地下で行われたレべのライブは強烈で、
キューバ音楽のエネルギーの凄まじさを感じた
ものでしたが、今回はその時を思い出すような
素晴らしいライブでした。
息子Erito Reveは突然引き継いだバンドを
ようやく父のいたときのバンドに肩を並べるまでに
育て上げました。
そのライブを日本で観れたことは幸せです。
新作はその勢いをパッケージしたかのような内容。
まさに快作といえるでしょう。
第3位は、Issac Delgado「Lluvia y Fuego」
イサックが、サルサとティンバとヌエバトローバを
行ったり来たりして音楽を創ってきたことが、
この作品でようやくひとつになったかのようです。
イサックはまず、米国のRMMと契約して
リリースで世界に。そして、その後北米に亡命しましたが、
またキューバに戻れて、自分のオルケスタを結成できたことは
ファンとしては素直に 喜びたいところ。
「キューバ音楽は世界情勢そのものであり、
また個人の人生なのだ」と感じさせるものが
イッサクの音楽の中にあります。
(2020.01.13 福田カズノブ)
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